• 2510月
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     日曜日は一週間に一回の食料の買出しの日なので、仕事から帰るやいなや、スーパーへ車を出す。

     一通りの買い物を終えたあと、晩酌にチーズを買おうかなと思って、チーズ売り場でしばらく佇んでいたのだけれど、様々なチーズのパッケージを見ていたら胸の辺りがモヤモヤして、吐き気がしてきた。これまで何年も、一週間に一回は北海道カマンベールチーズを、給料日後は少し値段が高めのウォッシュチーズを買うのがすっかり恒例となっていたし、楽しみのひとつであったのだけれど、ここ最近は、チーズを見て心躍る事が少なくなり、取り寄せたウォッシュを食べても感動するということがなくなり、それどころか、あまり美味しいとも感じなくなってきた。で、なんだか知らないけれど吐き気だものなあ。考えれば、今朝のパンはたっぷりのチーズをのせて本来なら大好きなはずなのに、保存容器の蓋を開けて中にいっぱいに入っているゴーダチーズのシュレッドを見て、若干の吐き気を覚えたし(賞味期限は来月末で、まだ購入したばかりのものだから腐っているわけじゃないのだ)。ああ、何でだろう。やっぱり味が濃いからかなあ。濃いのは駄目な時期なのかなあ。つい一年前はチーズの詰め合わせを注文して、ほくほくしていたのに。でもさけるチーズぐらいなら食べられる気がしたので、スモークと激辛味を購入。

     「京極町へ行ってきたんですけれど、生憎悪天候で、水を汲むどころじゃなかったんですよお」と姐さんに言ったら、「京極町まで行ったの?まさか山本さんの運転で?彼氏怖がってなかった??」と返ってきたので、「もちろん私の運転する車でですよ。っていうか、私の運転する車に乗った事ないじゃないですか。まあ確かに、彼は神経すり減らして、疲れた疲れたとか言ってましたけれど」と、やや心外な面持ちで言ったら、うふふと笑われ「やっぱりね。山本さんの運転、危なそうだもの」とまで言われてしまった。ううん、確かに運転不適格者な私が日常で車を乗り回しているという状況が、自分でも不思議で不思議でたまらない。確か二十五歳くらいまでは、一生助手席で良い、道を歩いているときでさえ「ふわっ」と心が浮つく瞬間があるというのに、こんな私がハンドルを握ろうものなら絶対に人をはねてしまう、そうしたら一生の終わりだ、と強く思っていたから。しかも母親からはまるで洗脳のように何度も「お前は絶対にひき逃げをするような人間だ」と昔から言われ続けてきていたので(酷いこと言うよなあ、お前なんて絶対に借金まみれになると普通に言われてたし)、なおさらだったのだけれど、免許を取れば仕事の幅も世界ももう少し広がるんじゃないかと思って、お金を集中的に半年間で貯めて、免許を取ったのが今年の冬。ああ、不思議だ。人生って分からないなあ。でも、運転はとても楽しい。やっぱり怖いけれど。でも、ある程度、怖いと思いながら運転しないと駄目だろうな。

  • 1910月
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     朝は、オレオを土台にしたレアチーズケーキを作った。ケーキを冷蔵庫で冷やしている間に、昨日買った約1kgの豚バラブロック(ベーコンにする予定)に塩と黒胡椒を擦り込み、また、約一ヶ月熟成させたハム用の豚モモブロックを塩抜き開始。豚バラのほうは、夕方バットの中を覗いてみたら、大量のドリップが出ていたのでじょぼじょぼ捨てた。最近は500gとか、やわな感じの量しか作っていなかったので、キロ級の肉が出すドリップはパンチが効いているなあと思った。このほかにも、冷蔵庫の中には二週間前から熟成させている豚バラブロック500gが控えている。こいつは、もう少しそのまま熟成させて、そのうち燻煙しようと思う。

     例の、「今日の夕食は何ですか?」で盛り上がる人と会話していたら、息子さんと風月に行ってお好み焼きをおなかいっぱい食べてきたという話を聞いて、お好み焼きを無性に食べたくなった。お好み焼きなんて8,9年くらい食べていない気がする。つまりは旭川時代以来。しきりに「いいなあ」と言っていたら、「山本さんはいつも夕食のメニューを訊いてきて、なんか可愛いね」と言われた。いつも、おなか空きましたと口癖のように色々な人に言っているので可哀想な子に思われていたりして。

     夜はケーキを食べたあと、ピエトロというなかなか評判の良い製菓材料などを置いているお店が入っているという、東札幌のイーアス札幌へ向かう。ところが予想外に車の走りに時間がかかり、結局、閉店十分前に建物の前に着いてしまったので、もういいやと思い、そのままUターンして帰ることにした。…はずなんだけれど、途中で道を間違えて迷ってしまった。しかし挫けず、運転しながらスーパーカーやperfumeを熱唱。最近は彼セレクトの曲が入った洋楽ばかり聴いていたので、久しぶりで新鮮だった。

     蠍座で、ダルデンヌの新作『ロルナの祈り』が明日から上映される予定とのこと。この映画、実は既にDVDレンタル化されているのだけれど、ファンとしては、ぜひ映画館で観たいので、そのうち行こうと思う。っていうか、マイク・リー監督の『Happy-Go-Lucky』はどこの映画館もスルーなのだろうか。マイク・リーなのに。

  • 1210月
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     窓を叩きつける音で目を覚ます。ひょうか、あられか、ともかくも家が壊れるんじゃないかというくらい凄い音だったので、今日本当に大丈夫なんだろうかと思った。っていうか前の晩から天気予報をしきりに見ていたのだけれど、どうも芳しくない。湧き水を汲むはずが、雨水を汲むはめになるんじゃ意味がないし。

     雲行きが怪しいなかスーパーで必要な買い物を朝一番に済ませ、大槻食材で薄力粉2kgと強力粉2kg、胡桃、ゴーダチーズ1kg、コルネ型を購入、そうしている間にもアスファルトを叩きつける物凄い雨が降ってきて、山を越えた先の天気がどうなっているのか分からないけれど、とりあえず行くだけ行ってみようとなり、定山渓ルートで京極に行く事にした。真駒内に入ると、ひょうが降り、悪天候。かと思えば突然雨が上がって、でも空は相変わらず不吉な鉛色、定山渓に入ってせっかく色づいてきている山を見ても、この天気の下じゃ全然映えていず、しかもなぜか道は渋滞。中山峠を上り始め、車の流れもスムーズになったかと思えば、今度は雨混じりの雪、吹雪。それでもなんとか頂上まで付いて、あげいもを買って車の中で食べてみる。そんなに期待していなかったせいか、悪くない味だった。ただ、ただただ、寒い。他の人を見ても、防寒着が多い。とりあえずおなかが満たされたので、出発。峠を越えたぐらいでまた渋滞。

     それでも喜茂別町への道に入ると、とたんに車が少なくなり、かさをかぶった羊蹄山が現れた。山を見る絶景ポイントらしく、小さな駐車場に何人かの人が山の写真を撮っているのを目にした。さらに進んで喜茂別に入る。ネットで評判の良い食事処を途中で見つけたので駐車場に入れたものの、お昼時だというのに車は一台しか止まっていず、お店の雰囲気もなにやら暗い。入るのはやめよう、となり、さらに進み、京極町へ。街中へ入ると、また酷いざんざん降りとなり、暗い。それでもふきだし公園に行くと、かなりの人がいて、雨の中、テントのような下で焼肉をしている集団もいたようだ。でもこの雨じゃ汲む意味がなくね、となり、やっぱりやめた。そこから倶知安町に入り、393号線、小樽を目指す。途中でメープル街道紅葉フェスティバルという旗が立ったところで、たくさんの人たちがいたのが見えたけれど、そのままスルー。T字路に差し掛かり、小樽方面か赤井川方面かという看板が出ていたので、とりあえず赤井川に行ってみようとなり、行ってみたら、そこの村で一番栄えているであろう通りをあっという間に通り過ぎてしまった。何か美味しいお店はないだろうかと思ったから寄ったのだけど、何もなかったので、そのままUターンして、小樽へ向かう。

     何もない、山の中をひたすら進むと、牧場のような所がありそこそこ車が停まっていたので寄ってみた。ヤギやウサギや、大きな馬が三頭いた。彼は馬をまじかで見るのは初めてらしく、すげーな、とちょっと興奮していた(私は近所に大きな馬を飼っていた家があったので、そんなに珍しくは思わなかった、でも可愛かった)。炭焼きベーコンに炭焼きソーセージなどを売っているお店や、レストランもあったのだけれど、なんとなく気が惹かれなかったので、また車を走らせる。毛無峠の頂上に着いて駐車場から降りてみると、小樽市と港を眼下に、ブルーのグラデーションの海が見渡せて、あれはかなりの絶景だった。夜景ポイントとしてはかなり良い場所だと思う。ただ、凄く寒いのであまり見ていられず、車に戻って峠を下った。小樽市内に入ると、また悪天候。しかしかなりの観光客でごった返していて、駐車場に入ろうとしても満車であったので、もうイヤになり、そのまま手稲へ。ごはんを食べるにはもう中途半端な時間で、彼はぐったりしていて(というのも、私の運転が荒くて危なっかしいため助手席で神経を使っていたらしい)「おなかはそんなに減ってない」「むしろ帰りたい」と言い出したのだけれど、私はもうおなかがぺこぺこで、本当は前に一度人に連れて行ってもらったことのある東区の新道沿いにあるめちゃくちゃお肉の柔らかい豚カツのお店に行きたかったのだけれど、そこまで行く元気もなかったので、結局ドンキーで私はハンバーグ、彼はアイスコーヒーを注文した。そのまま帰宅。

     天候に恵まれない休日で、残念だった。疲れも倍。チーズも買ってあり晩酌しようと思っていたけれど、疲れて、大友克洋の『AKIRA』を一時間ばかり見たところで寝てしまった。

     今朝は、胡桃とチーズのパンを焼いています。

  • 299月
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     朝作った梅ジャムのパンは、ちょっと甘酸っぱすぎたかもしれない。レモン汁一個分は多かったかな。彼氏は「俺は何も入ってないパンがいい。クリームパンとかジャムパンとか好きじゃない」とかぬかすので、彼氏のパンは普通の丸パンにした。それでも、私は私の分は朝にホワイトシチューを食べた後に食べたのだけれど、帰ってきてからまた食べたら、朝感じたような不自然な酸っぱさはあまり感じなかったので、おなかの減り具合によるのかな。いや、そういうのに左右されない美味しいパンを焼かなければ。

     栗やわらびなどが入った季節感たっぷりの炊き込みご飯の夕食のあと、スーパーでお米10kgを買い、そのまま気ままにドライブ。行き当たりばったりで見つけた旭山記念公園というところに初めて行ったら、わりと綺麗な夜景が見られた。カップルや、若い女の子同士が多かったな。駐車場から少し高台に上って夜景を眺めたものの、いかんせん寒く、五分もいられなかった。夏の午後などにお弁当を広げて食べる分には、とてもいい所かもしれない。そのあとは盤渓、川沿をまわった。途中で真っ暗な山道を通って、ドキドキした。久しぶりに長い夜のドライブだった。

  • 279月
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     朝5時半起き。私なんてもう死んでもいいやと抗生物質を打たないでいたら5日後には確実に死ぬ事になり、それはもうどうやっても止められない現実で、私はただポーズで「死んでもいい」と格好つけていただけなのだ、もう本当に死んじゃうんだと愕然として、だけどあと5日の間に今まで自分が中途半端にしてきたものを急いで列挙して実行しなければいけないし、美味しいものも食べておきたいし、と、絶望に意識が遠のきそうになるのを必死で繋ぎ止めて、顔をくしゃくしゃにして泣きたくなりながらも両足で踏ん張って立っているという、非常に心地の悪い夢を見たばかりだったのでそれ以上眠れず、起きだして、グラタンデニッシュを今作っている最中。こういうときは、美味しいものを食べるに限る(失敗しなければ、だけど)。

     京極町に行って湧き水を汲んで、温泉にも入ってきたよーと、仲の良いパートさんが言っていたので羨ましくなり、来月は日曜休みの希望を出しているので、京極町までドライブに行くことに決めた。途中で紅葉も見られるだろう。車の運転が出来るようになって、本当に良かったな。行こうと思えばどこへでも行けるのだもの。車の免許なんて一生取らない、一生助手席でいいと昔は固く決めていたのに、変わるものだ。北海道のあちこちに行きたいな。広すぎて、まだまだ未知の場所が沢山。本州も行きたいところは結構あるけれど、自分が住んでいる土地をまず知るのも大事だ。

     昨日の夜は、鈴木清順の『ピストルオペラ』を観始めたものの40分あたりで、眠気が催してきたので止めた。久しぶりの清順映画は、やっぱり清順ワールド全開で、もうすべてに対して意味が分からない。だけど、やっぱり台詞のひとつひとつがなんとなく私の感性と合うらしくて、やっぱり感性だよなあ大事なのは、と思った。なら観るのを止めるなよ、という話だけれど。それにしても、江角マキコがわりと綺麗でびっくりした。長い髪をひとつに束ねて、黒い着物に黒いショートブーツというのも意外だけど似合っていて格好良かった。でもやっぱり私は松田優作の『陽炎座』が忘れられない。あのラストの、松田優作が立ち尽くす中、無音でゆっくりと芝居小屋が崩れてゆくシーンは、素敵過ぎる。

     ところで、ケンタッキーのツイスターって自分で作れないかな。トルティーヤ粉を仕入れてきて、来月作ってみようかな。

  • 249月
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     長々と、昨日の一日ドライブについて日記を書いたあとアップしようと思ったら保存する前に消してしまい、しばしパソコンの前で放心状態になってしまった。それでも、カレーライスを食べて、今朝思いのほかわりと美味しく焼けたこの前の失敗パイ生地をつまんだら、なんとか気力が戻り、こうして日記を書いている。

     昨日は恵庭の峡谷を見に行くことになった。青空が広がっていて、絶好のドライブ日和。地図は持たず、「とりあえず恵庭を目指そう」という事で江別恵庭線から恵庭市へ向かう。江別市から北広島までは牧場や隠れ家的一軒家の喫茶店の看板を多く見た。恵庭市へ入ると、「意外と都会なんだね」と驚きつつ、ネットの口コミで評判の良い市役所近くのラーメン屋に入り、塩味を頼む。ごくごく普通の味で、また食べにこようとは思わない平凡さだった。これならいつも出前を取っている近所のラーメン屋さんのほうが美味しい。おなかが満たされたあと、恵庭岳の峡谷を目指す。峠をどんどん登っていく。ずいぶん高くまで車を走らせたあと、道路の両側が深い谷になっていて壮大な眺めとなった。たぶんあと何週間かすれば紅葉の見頃になるだろうな。小さな駐車場に停めて、ラルクナイの滝、白扇の滝を見る。年配の観光客が多かった。ハイヒールを履いた女性が車から降りてくるのを見て、「場所を考えないで靴を履いてくる人って、どうなんだろうね」と彼氏と話す。この前の動物園にも、高いヒールを履いて歩いている女性がいたけれど、疲れているのか、顔を前に突き出し、身体がやや前かがみになっていた。格好悪いよね、ああいうのって。

     そのあと、どうせならもっと先に行ってみようと提案し、初めての支笏湖へ。途中の小さな駐車場に停めて、岸辺の近くまで行って少しの間、湖を眺めた。想像よりも大きく、透明度が高くて、水面がキラキラと輝いて綺麗だった。そのあとは千歳を回った。ちょうど降りてくる飛行機の姿が見えて、空港へ行きたいなとちらっと思ったけれど、長時間の運転で腰もお尻もだるかったので、またにしようと思い、そのまま札幌へ。連休最終日とあってか、道は混雑していた。運転していた時間は、約6時間。さすがに疲れたな。でも楽しかった。

     夜はかぼちゃカレーを食べたあと、先月行った二十四軒の温泉へぶらりと行って癒されてきた。

  • 149月
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     朝は、二日酔いで寝込んでいる彼氏を置いて、スーパーの特売に出掛ける。玉子2パックと、サラダ油2本と、めんつゆ1本。家に帰って待っていても二日酔いから回復しないので、一人で小樽までドライブをした。Uターンして返ってくる途中で、ふと、そういえばこうして車の運転が出来るようになったのにまだお墓参りに行ってねえや、と気が付き、「家族不幸」の文字が浮かんで少し青くなる。別に、母親や父親がのたれ死のうが葬式には出ないしお墓参りなんてする気もないけれど、一番下の妹と、散々痛い目にあわされたけれど祖父の、二人となると話は違う。行こう行こうと思って結局行かずじまいで九年目、初めて自分の足で行こうと思い立った。

     家に帰ると彼氏は目を覚ましていて、お墓参りに行こうと思うんだけど付いてくる?と訊いたら、今吐いたばかりだけどシャワー浴びて飯食うからちょっと待ってて、と言われたのでしばし待ち、待っている間に、そういえば妹たちのお墓の場所知らねえやとまた気が付き、祖母の家に電話をかける。あまり電話をかけたくないなあと思っていたら、案の定、叔母が電話に出る。事実上離婚をしている叔母は仕事もせずに祖母の家に陣取り祖母を怒号や暴力の的にしているらしく(妹から聞いた話では)、会話すらしたくないなあと思いつつ「お久しぶりです、葵ですけど」と切りだすと驚かれた。もう9年とか言葉を交わしてないし顔も見てないものな。同窓会の出席どうなってんのと叔母にいきなり訊かれ、ああでもそれは二番目の妹に欠席の方に印を付けて葉書を送り返しておいてと伝えたんですけど、と答えたら、「それが葉書はまだ出されてなくて、だから幹事の人から電話が来たのよ。本当に、あの子もだらしのない人間だから、困るわ」と始まったので、「忙しくて、つい忘れてたんでしょうね」と私は二番目の妹への無神経な物言いにムッとしながらもさりげなく言って、おばあちゃんを電話にお願いします、と言った。祖母は相変わらずで少しボケかかった感じで同じことを何度も言いつつ、そして電話の向こうから叔母の怒鳴り声が聞こえつつも、優しく墓地の場所を教えてくれて、それじゃあ葵元気でね今度は実家にも遊びに来るんだよと繰り返し何度も言い、キリがないので私から電話を切ったのだった。

     線香とローソクを鞄に入れ、車を出す。スーパーでレアチーズケーキと、向日葵が入った花束を買う。この時、妹へのお供え物の事ばかりに気を取られ、祖父の事をすっかり忘れていた。墓地がある場所は、かなり広大で、子供の頃は何度もお盆の度に来ていたけれど、皆うろ覚えで「たぶん○区の○○列だと思うから、あっち」とかそういうアバウトさで、そんなわけだから祖母に教えられたアバウトな場所を15分くらいかけて彼氏と一緒に探していたのだけど見つからなくて、「っていうか、いつまでもこんな事してたって仕方無いんだから、管理センターみたいなところに訊きに行けよ」と言われ、あ、そういえばそうだその手があった思い、センターで検索してもらったら5分で分かった。祖母が教えてくれた場所とは違った。水を汲んで、掃除。雑巾とか軍手とか持って来ればよかった。枯れ草や虫の死骸やら生きた虫に「うわあ」と思いつつ、花束を包んでいた紙でお墓を綺麗にして(あり得ないよなあ)、水で清め、線香を焚き、手を合わせた。ずっと来れなくてごめんね、と心の中で思った。線香が短くなっていくのを見るのも飽きてきて、しばし周りの風景に目を向ける。背の低い同じ墓石が見渡す限り何列も何列も並び、徹底的に綺麗に駆られている芝生、すべてが整然としていて、なんだか外国のお墓の風景みたいだ。遠くで雷がゴロゴロと鳴っていた。珍しい苗字を見つけたり、手入れの行き届いているお墓とそうじゃないお墓を比較したり(といっても基本的に墓地全体の管理者がいるので極端に汚れているものはなかった)していたら、あと30分後に閉園となります、という放送が風に乗って流れてくる。花束やら線香やらケーキを持ち、墓地を去った。少し走ると、雨が降り出した。朝からパッとしない天気だったとはいえ、よく持ってくれたと思う。ともかくやっとお墓参りが出来て良かった。これからは毎年来ようと思う。

     そのままスーパーで一週間分の食料の買い出し。鮭のアラ鍋を用意。そのあと、一人でカラオケに行ってきた。一時間半の熱唱で、声がガラガラになった。声を出し過ぎて右の肺が痛い。でもやっぱり一人カラオケは楽しいなあ。旭川へ行ったら、絶対カラオケ大会になりそうだ。

  • 118月
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     「海行きたいね」という一言から始まり、夜8時をまわったところで車を借りて彼氏とドライブにでかけた。遊泳禁止区域の砂浜に行くと、車がポツポツと停まって、バーベキューをしている若者が結構いた。お酒など飲んで、浮かれて、楽しそう。テントを張っているのも見かける。サンダルのまま波打ち際まで。しばし彼氏としゃがみこんで、バーベキューの煙でぼんやりしている真っ暗な海を眺める。波に手を触れてみると生温かいけれど、風はわりと涼しく、ずっと外にいたら寒そうだ。「夜の海って、怖いよね。引きずり込まれそう」と言いながら、砂を払い車に乗る。このまま帰るのもなんなので、「小樽に行ってみようか」となり、コンビニで熱い缶コーヒーを買った後に、小樽へ向かう。自分で運転する、初めての道。安っぽい外装とライトのラブホテルが途中で何軒もあり、ちょっとした山を通って(真っすぐで平坦な道に慣れているので、曲がりくねった峠はちょっと怖くてドキドキした)、何度も他の車に追い越され、三十分ほどで小樽市内に入る。小樽駅まできたところで満足をして、Uターン。ちょっとしたドライブはほぼ毎日しているけれど、久しぶりに彼氏と長く車に乗って楽しかったなあ。

  • 137月
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     朝から、ざんざん雨が降り続き。

     昨日は、スーパーにて特売品を朝イチで購入した後、食材専門店に行くついでに澄川のラーメン屋さんに行く事にした。彼氏が15年前に足繁く通っていたというお店。物凄く気温が上がって暑かったので、青色のチューブトップを着て車に乗った。日差しが強く、車クルマで混雑する道路を進行中、日焼け止めを塗っていない事に気が付いた。右半身だけ赤く焼けやしないかと冷や冷やして、彼に道案内をしてもらいながらなんとかお店に辿り着き、二人して塩ラーメンを注文。チャーシューは柔らかかったけれど、どうって事の無い味だった。また行きたいとは思わない。彼氏も「明らかに味が落ちた」と言っていた。お店を出た後に、コンビニで日焼け止めを購入。車の中で塗る。背中も塗ってもらう。海みたい。海行きたい。そのあとは食材専門店で、彼氏は赤唐辛子を、私はフランスパン専用粉1kgととグレープフルーツの寒天を作るので、それ用のカップ20個を購入。相変わらず、いつまでも食材やら包装やら調理器具などを見ていたい気分だった。車に再び乗った後、「このあとドライブする?」と彼氏に訊いたら、「もう帰りたい。暑くてやだ」と言うので、それもそうだと思って帰宅した。汗でメイクはドロドロ。この前届いたばかりの12cmのヒールのサンダルで足はよろよろ…(ヒールの高い靴なんて久しぶりだ)。昼まで掛けるときは、本当に用事のあるときだけだなあ。暑くて、かなわない。夜は茹でて冷やしたうどんにイカ納豆をのせたものをいただいたあと、最近ハマッている本屋さんで時を過ごした。

     二番目の妹から、再び援助願いのメール。これで何度目だろう。彼女はもしや、癖になってやしないか。でも、彼女も女手一つで小さい女の子を育てている大変な身上、少しだけ援助をした。姉も人を助けるほどお金はないのだけど、二番目の妹は、可愛いから。

     ところで、もうすぐ姪の誕生日なのでプレゼントを贈らねば。散々迷った末、手作りするポップアップの絵本ですよう。

     今日はこれから、昨日から味付けしておいた茹で玉子とチーズを燻煙しようと思う。でも雨も降ってるし、風も吹いてるし、大丈夫だろうか。

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